登山には登山の服装を！賢い登山用ズボンの選び方！

街中でもよく見かけるようになった登山ウェア。特に最近は街での服装にも映えるデザイン性の高い物が多く有りますが、デザイン性だけではなく、機能性が登山ウェアの本来の売り。登山に行くならやはり防水性や透湿性、激しい動きを伴う登山に要求される伸縮性など、機能面に優れた登山ウェアを選びたいものですね。ここでは優れものの登山用ズボンについてまとめてみました。

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登山専用のズボンを選ぶ理由。

最近は一般のタウンウェアでも安価な上に、登山モデルのような特性を持ったウェアが多く出されているため、登山専用でなくとも低山など服装をあまり選ばない山では比較的快適に登山はできますし、それらを選ぶことも選択肢のうちではあります。ですが登山専用に開発されたウェアは、危険をはらむ山行において快適性と安全性を徹底的に考慮した機能を多くもっているため、登山をより安全に快適にするためにも登山専用のウェアを選ぶことをおすすめします。

特にレイヤリングが簡単にできる上半身と違い、レイヤリングしずらい下半身は、シチュエーションによって選べる何かと便利な機能を備えた多くのモデルから選ぶことができる登山ウェアは重宝します。大量にかく汗に対応するための透湿性や速乾性、激しい起伏にあわせて大きく動かす下半身のスムーズな動きを妨げない立体裁断や生地の伸縮性に優れているだけではなく、岩場での擦れや枝などの引っ掛けにも強い丈夫な生地であることはもちろん、季節や場面によってロング、ハーフ、ショート、さらにはコンバーチブルとタイプ別に選べる他、保温性や防風性に重きをおいたモデルなど、多くの特性から登山目的にあったズボンを選ぶことができます。

春夏秋登山におすすめのズボン

登山初心者の方におすすめしたい、一枚は持っておきたい定番ズボンが薄手のロングパンツ。春から秋の登山においてはなにかと重宝するズボンの一つです。透湿性と速乾性、通気性に優れた薄手のロングパンツは、かいてしまったたくさんの汗や閉じこもりがちな湿気の不快感を軽減し、比較的快適に過ごすことができるようになっています。

またロングパンツであれば気になる山の強い紫外線や、藪などでの擦り傷の危険からも脚を守ってくれる利点があります。ロングパンツの中にスポーツタイツをはけば、肌触りもなめらかになりさらに快適になる場合も。一日の寒暖差の大きい春秋や山での宿泊地ので服装には、体温調整が容易なショートとロング2way使いができるコンバーチブルタイプのズボンを選ぶこともおすすめです。

真夏を快適にするショート丈登山ズボン

近年の夏の異常な暑さに、薄手といってもロングパンツでの登山は暑くてたまらないと感じる方も多いでしょう。初夏から真夏の尾瀬などでは厳しい日差しと温度で下界よりも暑く感じるだけでなく、強い紫外線でひどい日焼けをすることもあります。紫外線に対しては服装対策が必要ですが、暑さ対策としてはズボンをショートパンツにすることは有効な解決策となります。

暑くてたまらない季節や場所では、率先してショートパンツを取り入れる暑さ対策をおすすめします。ですがその時に気をつけたいのが強い紫外線と、山中での岩や藪などによる擦り傷切り傷対策です。そんな時に便利なのが歩行機能向上と疲れ対策にもなるスポーツタイツ。紫外線で受ける炎症も疲労の原因となります。

ましてや擦り傷切り傷などは大けがにつながらないまでも衛生的にも避けたいところ。そんな真夏の山行では、ショートパンツにあわせてＵＶカット機能などを備えたタイツを上手に取り入れましょう。

厳しい冬山登山での服装に合うズボン

晩秋から初春の低山などでの服装には中厚手のロングパンツを選びましょう。目的地の標高や環境によって、ある程度の気温低下が予想される場合は裏起毛のあるズボンが冷え対策に有効です。さらに寒い場合は厚手のタイツの併用をおすすめします。ですが氷点下まで達しない中、あまりにも厚手すぎるものを着用した場合、逆に汗をかきすぎる汗冷えによる体調不良にも注意が必要となりますので気を付けましょう。

さらに厳冬期の雪山登山では透湿性、防水性のあるハードシェルパンツが必要となります。特に日本においては湿雪が多いため、完全防水であることは必須となります。ゴアテックスなどの素材を選ぶことはもちろん、シームテープや止水ファスナーなど、外部からの水分侵入を完全に防ぐことができるモデルを選ぶことが重要です。

テントや山小屋で過ごす登山の服装

テント場や山小屋では、登山行動時の服装のままで過ごされる方も多いです。その方が荷物も少なく済みますのでメリットがありますが、季節によって日中からの温度差が激しい夜の山上ではジャケットだけでなくズボンもダウンパンツで暖かく過ごすことをおすすめします。

特にテント場では深夜から朝方にかけての冷え込みが厳しくなることがあります。上下ともにダウンウェアで寝袋にくるまればある程度の寒さも気になることはありません。また知らない人たちと大部屋で眠ることとなる人目の気になる山小屋では、アンダーウェアの着替えなどに山スカートやダウンスカートが役に立ちます。

人目を盗んでスカートの下でこっそり着替えることも可能です。また厚手のタイツとダウンスカートの組み合わせなら下半身の冷え対策にも効果的。最近のダウンスカートやダウンパンツは非常にコンパクトになるものが多いので是非取り入れてみてください。

まとめ

デザイン性の高さで街中でもなにかと話題になる登山ウェアですが、過酷な環境を知りぬいた登山用品メーカーの作るウェアだからこそ本当に機能的で信頼がおけるものばかり。みなさんも自分が行こうとしている山にあったウェアを上手に選んで、これからも安全に快適に楽しい山ライフを過ごしてください。