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ベタの飼育に適した水槽や掃除の仕方は?

   

ベタの飼育に適した水槽や掃除の仕方は?

ひらひらとしたヒレや美しい色、コップやびんでも飼える手軽さで人気の魚「ベタ」ですが、実際に飼うとなると、どのような水槽やアイテムを用意したらよいのでしょうか。また、水槽の掃除等世話の仕方で気を付けることは何でしょうか。ベタの飼育について調べてみました。

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「ベタ」ってどんな魚?

ベタはタイ生まれの熱帯魚で、ひらひらとしたヒレが特徴です。種類が豊富で、ヒレの大きさや色、形等様々なタイプがあります。ベタはあらゆる色の遺伝子をもっていて、出せない色はないと言われています。闘争心が強く、気性の激しい個体が多いため、特にオスのベタは単独での飼育が原則です。オス同士を同じ水槽に入れてしまうと、ヒレがぼろぼろになるまで戦います。

原産地のタイでは、この性質を利用して「闘魚」が行われています。ベタは長いヒレを持っているため、泳ぎがあまり得意ではありません。そのため、野生種は流れのない沼地で生息しています。水槽で飼う場合も、エアーポンプ等は最小限で(無くても大丈夫)、なるべく流れの少ない状態にすることが望ましいです。

水槽の選び方と飼育準備

ベタはエラ呼吸だけでなく空気中からも酸素を取り入れることができる「ラビリンス器官」をもっていて、水中の酸素が少ない環境でも生きることができます。そのため、コップでも飼える強い魚というイメージもあるようです。その通りではありますが、コップ等の極端に狭い環境では、水質を安定させることが難しくなってしまいます。特に流れを好まないベタを少ない水で飼うと、水質を保つために頻繁に水を替えなくてはならず、ベタの負担になってしまいます。コップで飼うことは可能ですが、水質管理やベタの美しいヒレを堪能することを考えると、ある程度大きさのある水槽で飼うことをおすすめします。

ベタは水面から飛び跳ねることがあります。水面から水槽のふちまで10cmくらい確保しておくか、ふた付きの水槽にしておくと安心です。水深が深すぎてもベタには適さないので、水深15〜20cmくらいを確保できる水槽だと良いでしょう。

最低限必要な飼育用品は
・水槽
・水質調整剤
・水温計
・掃除道具

です。

ベタのエサやりとフンの掃除

ベタの世話の主たるものは、エサやりと掃除です。ベタはよく食べる魚です。食べ残しがある場合は完全にエサのやりすぎです。食べきっている場合でも、量がちょうどよいのか、食べすぎているのか注意が必要です。ベタのエサには1日の目安量が書かれていますが、少な目から初めて様子を見るといいでしょう。

一度にたくさんあげるのではなく、何度かに分けて少しずつあげてください。そして、食事につきものなのは排泄です。食べた分はフンとなって排泄されます。水質を保つためにもフンはこまめに掃除したいものですが、フンをするたびに水換えをする必要はありません。掃除用のスポイトを使って吸い取ることで、簡単にフンの掃除ができてしまいます。

水槽の掃除と水換えの仕方

週に一回程度は水槽の水を換えましょう。ただし、水を換えることはベタにとって環境の変化であり、頻繁な水換えはベタのストレスになります。水を換えるときは一気に換えるのではなく、三分の一程度の部分換えがいいでしょう。水槽が小さいほど、水換えによる水質の変化は大きくなります。コップで育てている場合はベタの負担を小さくして水を換えるのはとても難しく、慎重になる必要があります。新しい水は、水槽の水と水質も水温も違います。水質調整剤や水温計を使って、水槽の水に近づけてから少しずつ換えていきます。

ベタは変化に強い魚と言われますが、それでも急な水質変化で寿命が縮んでしまうことがあります。飼育してしばらくすると、水槽が汚れてきます。普段の掃除はスポイトで汚れを吸い取ったり、ブラシでこすって網で汚れを取ったりするだけで十分ですが、数か月に一度は水槽の丸洗いをしましょう。水槽の水を半分くらいバケツ等に移して、そこにベタを入れておきます。水槽についたコケ等はスポンジでこすりとりますが、この時洗剤は使わないよう気を付けましょう。その後は水換えの要領で、少しずつ水とベタを戻していきます。

ベタのペアリングの方法

美しいベタを増やしてみましょう。まずは親になるオスとメスのベタを別々の水槽で飼育します。その間に繁殖用の水槽を用意します。普段の水槽よりも大きめのもので、水草とライトをセットしておくといいでしょう。水温は少し高めの28度くらいに調整しておきます。

準備ができたら、オスを繁殖用の水槽に投入します。泡を吹いているオスがいたら発情の合図ですが、そうでない場合も大丈夫です。オスを2〜3日繁殖用水槽に慣れさせたら、メスとのお見合いを始めます。メスをいきなりオスと同じ水槽に入れると、オスがメスを攻撃してしまうことがあります。なので、まずは水槽越しに相手が見えるようにしてお見合いを開始します。

一日くらい様子を見たら、ついにメスを投入します。ベタのペアリングは激しいので、メスが逃げ込める場所を水槽に用意しておくといいです。また、このタイミングでエサやりをやめておくと、産まれた卵を食べてしまうリスクが減ります。3日くらい様子を見て、あまりにも攻撃的だったり、ペアリングの気配がない場合は、繁殖を中止します。

無事産卵した場合は、産卵が終わった時点でメスを水槽から取り出します。これは、オスの攻撃から守るためです。オスを水槽に残したまま、エサをやらずに数日間見守っていると、稚魚が孵化します。稚魚が自力で泳ぎはじめて、やっとオスの子育てはひと段落です。

まとめ

強く美しいベタを育てるには、ベタにとって良い環境を整えて、保っていくことが大切ですね。

 - 動物 植物 ペット

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