登山初心者が知りたいリュックの容量 !
2019/12/20
これから登山を始める方が知りたい事ってたくさんあると思います。どんなウェアや靴を買えば良いのか、何を持っていけば良いのか、わからない事だらけですよね。中でもリュックは大切な荷物を少しでも快適に背負うために重要なアイテムです。メーカーやモデルによって形も違い、日帰りや小屋泊など目的によっても様々な容量があるリュックの選び方をまとめてみました。
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登山用リュックを買うべき理由
登山用のリュックには、荷物を背負い長時間歩き続ける山行を、できるだけ快適にする様々な工夫があります。たとえば、ウェストベルトやチェストベルトはタウン用のリュックにはあまり見られないパーツです。このパーツのお陰で持ち物を入れて重くなった重量を、肩だけでなく腰でも受け止めることで荷重を分散してくれます。
また体にしっかり固定できるため、荷物が上下左右へ振れる事を防ぎ、体の中心で背負える様に作られています。またチェストベルトがあることで、前後左右への荷物のブレを防ぎ、さらにショルダーベルトのズレや肩への食い込みを防いでくれます。
これだけ見てもメリットの多い登山用リュックですが、収納面でも登山のあらゆるシーンに対応しており、ウェストベルトには行動食などを入れられる便利なポケットがついていたり、ウォーターボトルを入れるサイドポケットがついていて、歩行中にリュックを下ろすことなく水分や栄養補給ができます。また登山目的別に必要な荷物量に対応する様々な容量が取り揃えられています。
様々なタイプがある登山リュック
店頭に行くと様々な色や形や大きさ、特徴のある登山用リュックがあり、どれを買うか目移りしてしまいます。ここで、いざ買うぞというときに気を付けたいのは、見た目だけで決めてしまわないこと。重い荷物を背負い行動する登山では、体に合わないリュックを背負う事は体力の無駄な消耗につながります。
初心者の方は是非、登山用品店で店員さんにアドバイスをもらいながら自分に合う一品を探す事をおすすめします。まずは、日帰りなのか小屋泊なのか、どの季節にどんな山に行きたいかなど登山目的を店員さんにしっかり伝える事が重要です。それによってふさわしいリュックの容量を教えてくれるでしょう。
また容量だけでなくリュックの特徴別に、例えば背中に密着させて背負うリュックは、どうしても背中に汗をかきやすくなります。そんな背中の汗対策をしたモデルもありますので、暑がり汗かきの人でどうしても汗やムレが気になる人は是非店員さんに相談してみてください。この様に気になる事をどんどん相談することで、納得いく物に出会えるはずです。
登山の目的別リュック容量
登山初心者の方は、日帰り登山から始める人が多いのではないでしょうか。また、友人に誘われ初登山で山小屋泊を目指す方もいらっしゃるでしょう。さすがに最初からテント泊登山にチャレンジする人はまれだと思いますが、まったくいないわけでもないかもしれません。
当然ながら登山の目的によって、荷物の多さも変わり、それに合わせたリュックの容量が必要となってきます。夏の整備の行き届いた低山登山やトレッキングでは、それほどの荷物も必要なくリュック容量も20リットル程度の物がかさ張りもせず向いているでしょう。
同じ日帰りでも夏以外の防寒着等が必要なシーズンや山では30~35リットル程度のリュックが必要です。このサイズがあれば持ち物にもよりますが、山小屋泊にも対応できます。テント泊となると50~60リットルが目安となり、長期の縦走や冬山登山となると65リットル以上が必要となります。
登山リュックのサイズ合わせ
メーカーやモデル、容量の候補が決まってくれば、次は実際に背負ってフィッティングです。フィッティングの際には店員さんが背面長を計ってくれます。背面長とはあなたの首の付け根にあるちょっと出っ張った第7頚椎骨と言う骨から腰骨の上までの長さを差し、この長さを元にリュックの背面長サイズを決めます。
サイズ合わせもできていくつかの候補が決まったところで、さらに実際の登山状況に近づけるため、リュックにオモリを入れて背負い、より背負い心地の良い物はどれか比べてみてください。大抵のお店にはダミーのオモリが置いてありますので、店員さんに入れてもらいましょう。最初はどれが自分に合っているのか、背負い心地が良いのかわからないかもしれません。
そんなときでも遠慮はいりません、何回も背負い比べて、その都度店員さんに、このモデルはここが良い、ここがこすれて嫌、など気になる事をどんどん言いましょう。タイプによってウェストベルトが太くしっかりしていて腰で荷重を受け止めてくれるので荷物が軽く感じる物や、背面パットの形状が自分の背中に合っていて楽に感じるなど、徐々に自分の好みがわかってくるはずです。
リュック容量目的別のパッキング
パッキングが雑だったり上手くできていなかったりすると、リュックの左右バランスが悪くなり、背負い心地が悪く疲労の原因ともなります。また同じ重さの荷物でも入れ方によって重さの感じ方まで違ってきます。日帰りから小屋泊、テント泊とステップアップするごとに荷物の容量が増え重くなる登山では、早くからパッキング技術を身に付けることが必要です。
パッキングの基本は
1.よく使う、素早く取り出したい物は上に。
2.あまり使わない物は一番下に。
3.重いものは背中側に。
4.軽いものは背中から離れた外側に。
この基本を元に、天気や気温の変化が激しい山で、いざという時に素早く取り出したい防寒着やレインウェア、エマージェンシーキットは一番上に。行動中は使わないツェルトやテント、シュラフは一番下に。水や食料、クッカーなど重い物は背中側に。着替え等の軽いものは外側に入れることで、効率よく物が取り出せ、重いものを体の近くに密着させることでリュックが暴れる事もなく背負うことできます。
また、荷物が多くなればスタッフバッグを利用すると便利です。荷物をしっかり固定し安定させることが重要なリュックの中は隙間なくパッキングすることが必要です。衣類や小物等を種類別にスタッフバッグに入れることで、より隙間なく整然とパッキングすることができます。スタッフバッグを中身別に色分けしておけば、使う時しまう時にさらに便利です。
まとめ
楽しい登山をするために、少しでも重さを軽減して快適にしてくれる自分に合ったリュック選びは重要です。見た目だけで選ぶのではなく、いつまでも背負っていたい、使い続けたいリュックに出会える様に、是非楽しみながらも慎重に、こだわって選んみてでください。
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