登山で絶景を楽しむ！初心者おすすめスポット！！

山の頂上や稜線からのぞむ普段見ることのできない絶景は、それまでの長くて辛い山行の末に出会うことができる最高のご褒美。自然の雄大さと登り詰めた達成感を味わうために登山をしている方も多いのではないでしょうか。そんな絶景を初心者でも味わうことができる眺望の良いおすすめの山をまとめてみました。

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三ツ星登山で絶景を楽しむ高尾山

富士山とともにミシュランガイドで三ツ星に選ばれた世界で１番登山客の多い高尾山。標高５９９メートルの高尾山は、ケーブルカーあり、舗装路あり、本格的な登山路ありとバラエティに富んだいくつものルートがある観光客から登山上級者までが楽しめる懐の深い山です。

また都心から１時間程度で行ける手軽さも魅力のひとつ。週末には多くの登山客で賑わっています。頂上からのぞむ丹沢山系を手前に従えた富士山の雄大な眺望はまさに絶景。５５キロ離れた場所にあると思えないほどくっきりと大きな姿を見ることができます。

さらに高尾山から奥高尾方面に向かう小仏城山への眺望が開けた道は、所々富士山を眺めることができる最高の登山道。条件によっては雲海も見ることができ、その幻想的な風景は山ならでは味わえるまさに絶景。大きく視界の開けた小仏城山手前の一丁平展望台からの富士山も是非見てほしい眺めのひとつです。

百名山で絶景を楽しむ初心者向け筑波山

｢西の富士、東の筑波｣と言われ、富士山と並び称される筑波山は、壮麗な山体もさることながら、頂上から一望する関東平野の眺めは一度は見ておきたい絶景の一つです。

四季を通して楽しめる花の山でもある筑波山では、春は３万株のカタクリ草が自然のままに群生し、可憐な姿で登山客を迎え、カタクリが終わると約３０００本の見事なツツジが見頃となり春の山に一気に彩りを添えます。梅雨時の鬱陶しい季節にはアジサイの涼しげな姿を見ながら頂上へ向かい、秋には深い紅葉に包まれ、そして早春には紅白の梅が咲き乱れ、その横では鮮やかな黄色の福寿草が福と春を呼ぶかのように咲いています。

また、｢弁慶の七戻り｣を代表する奇岩の山でもあるこの山では、様々な不思議な形の岩を眺め楽しむことも。そんなみどころ満載の筑波山は８７７メートルと低いながらも日本百名山にも選ばれる山であり、いずれのコースも初心者から楽しめる身近な山です。体力に自信のない方でもロープウェイとケーブルカーが利用でき、山頂まで簡単にアクセスできます。

小説に思いを馳せる登山で絶景を楽しむ

中里介山の長編時代小説｢大菩薩峠｣の新聞連載でその名を広めた大菩薩嶺。日本百名山にも選ばれる標高２０５７メートルの大菩薩嶺は、１６００メートル付近にある登山口まで車でアクセスでき、初心者から中級者まで楽しめるいくつものバラエティに富んだルートを持っているのが魅力。

登山口へのアクセスが便利なため、日帰り登山客で多く賑わいますが、山小屋や温泉施設が多くあるため宿泊登山も楽しめる懐の深さも持ち合わせています。山小屋介山荘のある大菩薩峠から頂上に向かう幅が広く、アップダウンも緩やかな尾根歩きは初心者でも爽快感を味わいながら楽しめることでしょう。

その見通しの良い尾根からの裾野まで見渡せる富士山の眺めをはじめ、南アルプスや乗鞍岳、八ヶ岳や奥秩父、足元には大菩薩湖などの絶景を堪能できます。風景だけでなく、新緑から紅葉までそれぞれの季節が美しく、また心奪われる程の神秘的な苔の森や山野草の群生などに目を奪われることでしょう。

絶景の箱根の山、初心者に人気の金時山

金太郎伝説で知られる金時山は、箱根外輪山の北側に位置し、登山道に富士山をのぞむベストポジションがいくつもあることで人気の、初心者でも気軽に登山を楽しめる比較的やさしい山です。その山頂からは富士山の素晴らしい眺めはもちろん、南アルプスの山々から駿河湾までが一望でき、さらには大涌谷の噴煙地や眼下のカルデラ内には芦ノ湖を見渡す絶景が広がります。

金時山は、その山頂部がまるで猪の鼻のように高い峰が突き出た様な特徴的な形になっていることから、かつては猪鼻嶽もしくは猪鼻ヶ嶽と呼ばれていたことも。そのため山頂付近は傾斜がきつく、簡単ながらも鎖やロープを使い登る場所があります。とは言え、初心者向けのルートの多い金時山。

比較的初心者向けなコースとしてポピュラーな金時登山口から矢倉沢峠、公家神社分岐を通る展望の良い矢倉沢ルート(登りコースタイム１１０分)や、乙女峠バス停もしくは乙女口から登るなだらかな稜線歩きが楽しめる乙女峠ルートがおすすめです。

登山で地球が丸く見える絶景を堪能鋸山

３２９メートルと低いながらも、遮るものなく東京湾を見下ろすように海岸に沿って切り立つ鋸山からは、東京湾越しに正面には富士山、そして伊豆大島まで見渡せる眺望にとても恵まれた山です。かつて建築資材の採石場として石を切り取られ岩肌が露出した姿が、まるでノコギリのようだと言うことで鋸山と呼ばれていますが、正式には乾坤山がその名称です。

頂上からの眺めはあまり期待できないが、鋸山のみどころは、なんと言っても山上にある日本寺方面にある｢地獄のぞき｣。石を垂直に切り出した上に、突き出るようにして残された岩上から一望する房総半島の景色は、是非見ておきたいところ。また山頂手前にある｢地球が丸く見える展望台｣からはまさに地球の丸さを感じる東京湾の水平線を見ることができます。

そしてもう一つの絶景が、まるでラピュタの世界に入り込んだような石切場跡。その壮麗な絶景は息をのむほどです。麓からロープウェイもあり、また山頂付近の日本寺には駐車場もあるので登山初心者や体力に自信のない方でも簡単にアクセスできます。

まとめ

下界では目にすることのできない絶景が山にはあります。そんな絶景を楽しめる山に、初心者や体力に自信のない方でも比較的簡単にアクセスできるんですから、行かないなんてもったいない。お気に入りの山を見つけて、絶景に出会いに行きませんか。