赤ちゃんがミルクをよく吐くのはなぜ?【生後6ヶ月頃】
2020/04/16
赤ちゃんを観察しているとよくミルクを口からだらだらと吐くのを見かけませんか?赤ちゃんは小さいので様々な機能が発達していないからかな?と想像はできますがよくわからない方も多いと思います。そこで、ミルクだけでなく離乳食も始まる生後6ヶ月ころの赤ちゃんにフォーカスをあてて調べてみました。
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生後6ヶ月の赤ちゃんの特徴やミルクの目安は?
・特徴
生後6ヶ月頃になると、赤ちゃんが起きている時間が長くなってくるので一緒にいる時間も増えてきます。起きている時間が長くなるため1回の睡眠時間も長くなり、一緒に寝られるようになってきます。大きな特徴としては、お座りができるようになることです。また、気に入らないと泣いたり、欲しいものに手を伸ばしたり自分の気持ちを行動で示すようになってきます。
・お世話のポイント
生後6か月の赤ちゃんの大きなポイントとしてお座りができるようになってくることですが、まだまだ不安定なので突然こけて頭を打つなんてことも珍しくありません。赤ちゃんがケガしないようそばで見守ってあげてください。また、徐々にミルクから離乳食に変わっていくこともあり、ママからの免疫が切れて熱を出しやすくなってきます。赤ちゃんの体調の変化に気をつけてあげましょう。
・ミルクの量や間隔は?
ミルクは1日5〜6回くらいが目安です。1日960mlぐらいが目安ですが、離乳食を始めて間もないので赤ちゃんが欲しがる分だけミルクを飲ませてあげることが大切です。まだまだこの頃の栄養補給はミルクからがメインです。
・離乳食
この頃は離乳食初期で、スプーンに慣れる時期です。赤ちゃん用の小さじスプーンから始めていきましょう。赤ちゃんが離乳食を食べてくれない時は、食感や味のクセが強い可能性がありますので、薄味から始めてみてください。
赤ちゃんが吐くのはなぜ?
赤ちゃんが吐いてしまう原因は本当に様々です。赤ちゃんの胃は、とっくり型で入り口の噴門もゆるいため、胃の中のものが逆流して比較的吐いてしまうことが多いです。赤ちゃんはよくミルクや母乳を飲んだ後に、口からこぼれ落ちることが多いですが、これは「溢乳」といいます。赤ちゃんは消化管が未発達のため、胃からの逆流を防ぐための機能がうまく働いていないのでこのような現象が起きます。1歳ぐらいになれば、ほとんどの赤ちゃんはこの「溢乳」がなくなっていきますので心配ありません。しかし、短時間に何度も吐いたり、飲んだものを全部吐いたりするような場合は迷わず小児科を受診するようにしましょう。赤ちゃんは言葉が通じませんので、不安がある場合は小児科へ行くことをおすすめします。
赤ちゃんがミルクを吐く原因
上記でも話しましたが、赤ちゃんは消化管の未発達によってミルクが食道へ逆流してしまうために吐き戻しが起こってしまいます。また、ミルクと一緒に空気を吸い込んだり、大量のミルクを飲んだりすることでもこの吐き戻しは起こります。ゲップの勢いで吐いてしまうこともあります。
このケースは赤ちゃんであれば誰しも起こりうることですのであまり心配はいりません。口から少量のミルクがこぼれる程度でしたら家庭で様子を見て大丈夫です。赤ちゃんがミルクを吐いた時は、できれば縦抱きをするか、顔を横に向けて寝かせてあげましょう。また、ミルクの量を半分程度に減らしてから様子を見つつ元の量に戻していきましょう。一気にミルクを飲ませるとまた吐いてしまうかもしれないので注意が必要です。。
赤ちゃんが吐く原因は病気やアレルギーの疑いも
赤ちゃんが吐いてしまうのは、消化管の未発達が原因ではない場合もあります。速やかに小児科を受診した方がいいケースについて調べてみました。
・病気
赤ちゃんが吐いてしまう原因となる病気があります。胃腸炎や髄膜炎、急性中耳炎などです。胃腸炎は胃腸がウイルスなどの感染により、粘膜に炎症が起こり吐くのと同時に発熱や下痢も起こります。髄膜炎は、高熱が出ていて赤ちゃんがぐったりしているような状態で、脳を覆っている髄膜にウイルスなどが感染して起こります。症状がひどい場合では後遺症が残る可能性もありますので、注意が必要です。急性中耳炎は、鼓膜の奥にある中耳が炎症を起こすことです。中耳炎は3歳頃までほとんどの子がかかるのであまり心配ありませんが、炎症により脳内の嘔吐中枢を刺激するため吐いてしまいます。様子がおかしければすぐに小児科を受診しましょう。
・アレルギー
中毒やアレルギーが原因で嘔吐する場合があります。食中毒やミルクアレルギーなどです。食中毒はウイルスなどが繁殖した食品を食べることで起こり、大人でも激しく嘔吐してしまうほどです。ミルクアレルギーは、ミルクに含まれるたんぱく質に対してアレルギーを起こしてしまうことで、ミルクを吐いてしまいます。ミルクのアレルギーなのか見極めるためにも、ミルクの量を調整してあげてください。少量でも吐いてしまう場合はアレルギーの可能性もあるので、医師に相談しましょう。
6ヶ月頃の赤ちゃんが離乳食を吐く原因
6ヶ月頃はミルクと並行して離乳食も与え始めるころです。まだ、胃腸が未熟なため逆流を抑える機能も未発達なので、吐きやすいです。また、離乳食初期で液体に近いものを食べているため逆流しやすかったり、味やスプーンの食感が嫌いで吐いてしまったりもします。もし離乳食を吐いてしまった場合は、換気をしてしっかり消毒をしましょう。食中毒などが原因で吐いてしまった可能性もありますので、むやみに触らないようにしましょう。
では、吐いた後も引き続き食べさせてもいいのか?ただ、食べ過ぎただけ、咳と一緒に吐いてしまっただけの場合は、一口を少量に減らすなどして引き続き様子を見ながら食べさせて大丈夫です。ただし、何度も吐いてしまう、体調が悪そうな場合は迷わず小児科を受診しましょう。6ヶ月頃は、まだ意思疎通が難しいので赤ちゃんの様子を日々しっかり観察しましょう。
まとめ
赤ちゃんは体が小さいだけでなく、内臓の機能も未発達です。大人の感覚では大丈夫と思っていても、赤ちゃんにとっては一大事だったりします。知識として知っているだけでもスムーズに対応できますので、参考にしていただけたら幸いです。楽しみながら赤ちゃんの成長を見守りましょう。
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